2009.05.28 Thursday
谷口吏さんの個展です。
ぬりもの対談「うるしが、いいね。」でご紹介した谷口吏(つとむ)さん。
(*参照P174〜『私好み/高森寛子篇』谷口吏・茶匙)
その個展が渋谷のギャラリー日日で今日から開催されます。
僕にとって谷口吏さんは、
神話の世界に属する存在のように感じてきました。
それだけ遙か遠くを仰ぎ見るような大きな作り手として、
ずっと以前から僕の視野の中にいたんです。
その匙に触れるだけで、都会で暮らしている矮小な自分でも、
標高2000メートル級の山岳地帯を歩く解放感に浸り、
南々西の風が吹く大海原を航海する至福の酩酊に酔いしれる。
そんなチカラを秘めていると常々感じています。
個人的なリクエストとしては、最後なんて言わずにこれからも、
5年か10年に一度でいいから次の個展もしてほしいものです。
(エルマーさん、勝手なこと言ってごめんなさい!)
作り手は誰だって、60代70代80代と、
その年にならないと作れないものがきっとあるはずですから。
谷口さんという作り手はそれだけ懐の深い人だと思います。
小川マア
++++++++++++++++++++++++++++++++
谷口吏 うるしの匙
2009年5月28日(木)→6月2日(火)
11:00→19:00
定休日:水曜日
*30日(土)・31日(日)に作家在廊
夏には、山で漆を掻く。冬には、家で匙を作る。福島県の山奥に籠もっている、漆掻きの谷口吏さんが冬の仕事として、匙を選んだのは、そのため機械やほかの高い道具が要らないからだ。
時間をかけて、一本ずつを手で彫って、そして自分の集めた漆を塗る。かたちの微妙な線を出すため、最後に自分の小指の爪のように小さい鉋で削っている。30年近く、こうして匙を彫ると、そのかたちがかなり洗練されてきた。
人生で4回目、これで最後の個展にしたいという、谷口さんが今回のため、どういう匙を創ってくれるだろうか。
エルマー・ヴァインマイヤー
ギャラリー日日 東京
〒151−0063
東京都渋谷区富ケ谷1−43−12
TEL.03−3468−9270
FAX.03−3468−9270
http://www.nichinichi.com
(*参照P174〜『私好み/高森寛子篇』谷口吏・茶匙)
その個展が渋谷のギャラリー日日で今日から開催されます。
僕にとって谷口吏さんは、
神話の世界に属する存在のように感じてきました。
それだけ遙か遠くを仰ぎ見るような大きな作り手として、
ずっと以前から僕の視野の中にいたんです。
その匙に触れるだけで、都会で暮らしている矮小な自分でも、
標高2000メートル級の山岳地帯を歩く解放感に浸り、
南々西の風が吹く大海原を航海する至福の酩酊に酔いしれる。
そんなチカラを秘めていると常々感じています。
個人的なリクエストとしては、最後なんて言わずにこれからも、
5年か10年に一度でいいから次の個展もしてほしいものです。
(エルマーさん、勝手なこと言ってごめんなさい!)
作り手は誰だって、60代70代80代と、
その年にならないと作れないものがきっとあるはずですから。
谷口さんという作り手はそれだけ懐の深い人だと思います。
小川マア
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谷口吏 うるしの匙
2009年5月28日(木)→6月2日(火)
11:00→19:00
定休日:水曜日
*30日(土)・31日(日)に作家在廊
夏には、山で漆を掻く。冬には、家で匙を作る。福島県の山奥に籠もっている、漆掻きの谷口吏さんが冬の仕事として、匙を選んだのは、そのため機械やほかの高い道具が要らないからだ。
時間をかけて、一本ずつを手で彫って、そして自分の集めた漆を塗る。かたちの微妙な線を出すため、最後に自分の小指の爪のように小さい鉋で削っている。30年近く、こうして匙を彫ると、そのかたちがかなり洗練されてきた。
人生で4回目、これで最後の個展にしたいという、谷口さんが今回のため、どういう匙を創ってくれるだろうか。
エルマー・ヴァインマイヤー
ギャラリー日日 東京
〒151−0063
東京都渋谷区富ケ谷1−43−12
TEL.03−3468−9270
FAX.03−3468−9270
http://www.nichinichi.com
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