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メインは「下地ワークス」制作。
サブ・ワークとして、
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ブログ「うるしが、いいね。」
小川マア「下地ワークス」
ぬりもの対談「うるしが、いいね。」
 
by Urushigaiine Project
 
 
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続・アンリ・バルダ
アンリ・バルダ@紀尾井ホール_20081216.


先週のコメントに多くのメールをいただきました。

ありがとうございます。

ここでまとめて答えておきたいと思います。

ほとんどの方が質問されていたのは、

アトリエで聴いている「彼の録音」は何ですか?

というものでした。


僕のヘヴィーローテーションは、

2008年に紀尾井ホールで録音されたCDです。

http://tower.jp/article/interview/2012/04/25/henri_barda

国内盤は発売されていないけれど、

まだ輸入盤で簡単に手に入りますね。


元々、アンリ・バルダは録音がとっても少ない。

ライヴ活動には熱心で、日本でも聴くことが出来る。

そういう意味でグレン・グールドとは、

対極に位置するタイプかもしれません。


ちなみに、握手した時の「手」の感触は、

実にふっくらした豊かなものでした。

もっと筋肉質の「手」なのかと想像していたので、

かなり意外な印象だったのです。


小川マア


| - | 23:23 | - | - |
アンリ・バルダの「手」

よく「手仕事」と言われるけれど、

それにもいろんな種類があって、

何も工芸的なものだけとは限らない。

ピアニストだって、「手仕事」と言えますよね。


僕が好きな現役のピアニストの中で、

5本の指に入るのがアンリ・バルダ。

昨年のリサイタルで来日した折に、

直接サインをしてもらう機会がありました。


その時のこと。

握手をしたらそのまま「手」を放さずに、

じっと握った「手」を見つめてくれて、

「君もピアニスト?」と聞かれました。

あまりに恐れ多いことなので、

いささか動転気味になってしまったものの、

「いや、僕は漆で平面作品を作っているんです」と、

率直に答えました。


すると彼はにっこりと微笑んで、

あたかも感触をじっくり確かめるように、

またゆっくりと「手」を握り返してくれました。

僕にとっては、「至福の瞬間」だったと思います。

ほんの数秒だったに違いないのに、

永遠にも感じられるような時間でした。


アンリ・バルダの「手」について、僕が言えるのは…。

優雅と豪放がいささかの矛盾もなく同居している、

そういう憧憬にも近い感想でしょうか。

多分、何十年も鍵盤を押さえてきたことでしか、

たゆまぬ練習と本番を重ねてきたことでしか、

作り上げられない「手」なのだと。


今でも彼の録音をアトリエで聴いていると、

その感触がまざまざとリアルに蘇ります。


小川マア


| - | 22:22 | - | - |
漆 大好き

− 藤崎誠先生を偲んで −


2013年7月19日(金)〜21日(日)

11時〜18時


先生は京都市立芸術大学において、

木地の制作から漆の塗り工程までの一貫制作を指導し、

優れた芸術家を数多く輩出されました。

また芸術家として作品を発表し、

数々の賞を受賞されました。

海外でも展覧会への出品や、美術大学において

日本の漆芸の紹介の講義やワークショップを行うなど、

漆の魅力の普及に努められました。


舎林

〒545−0052

大阪市阿倍野区阿倍野筋2−4−41

TEL.06−6624−2531

FAX.06−6624−2531

http://www.u-syarin.com/



藤崎先生と舎林


「漆教室の先生は、藤雲燭僕蠅瓩А繊

酔っぱらった山本英明さんの一言が、

藤雲萓犬箸慮羆錣了呂泙蠅任靴拭


まったくの初心者対象の漆教室の指導をお願いした時、

先生のお返事は『本物の材料を使って、

伝承された技法を教える教室なら、手伝いますよ。』

たったそれだけでした。


何の準備も出来ていなかった漆教室を

一から立ち上げて下さり、

2004年10月から教室は始まりました。


指導は厳しく何度もやり直しで

なかなか作業が進まない事も多かったようですが、

作品が出来上がったときは

『使い始めはまず教室で』と先生の手料理が

美しく盛り付けられお酒も進み、

なごやかな宴会が開かれていました。

教室は今も先生の思いを引き継いだ先生方と、

漆大好きの生徒さんたちによって続けられています。


2005年9月から「うるし椀の会」が始まりました。

第1回のゲストの山本英明さん以後、

2012年12月の佐竹康宏さんにご尽力頂いた

「奥会津の木地師」映像鑑賞会まで、

全28回の「うるし椀の会」が開かれました。

この会は先生のたっての希望で始まった会でした。


それだけに、先生なしではとても続けていけないと

思っていましたが、

『藤雲萓犬了廚い里海發辰寝颪

 やめてしまってはだめ、みんなで続けましょう』

と言ってくださる方々に支えられ、

2013年3月に再開しました。


先生はあまりにも突然に逝ってしまわれました。

ぽっかり空いてしまった穴をうめるには、

まだまだ時間がかかりますが、

先生が大事に育ててくださった「うるし椀の会」と

「漆教室」を私たちも大切に守っていきたいと思っています。


最後になりましたが『藤雲神萓犬鮗鼎鵑如抒催にあたり、

大きなお力添えを頂きました、

藤閏子様、山中晴夫先生、栗本夏樹先生ほか、

皆々様には心より御礼申し上げます。


山田冨美子(舎林)



| - | 22:40 | - | - |
赤木明登の漆



赤木明登の漆@菜の花_20130713Sat.jpg


2013年7月13日(土)〜21日(日)

11時〜18時

定休日17日(水)

作家在朗日:13日(土)

 

赤木さんが書いてくれた

「美しいもの」という本の威力。 

僕のことも載っているので、

昨日も京都から夜中バスに乗って

小田原に訪ねてきたかわいい人が在る。 

そのような人がポツン。ポツン。と現れる。 

本当。本物。本気。本質と、

ちと恐い位「本」が先にくる。 

赤木さんは元編集者から、角偉三郎と出会って漆師へ、

そしてもの書きと同時に自らアピールできる人。 

新たな漆の使い手を増やすだけでなく、

「普段ぽくー器多用にガンガン漆を使いたい人」に向けて

モノをつくってこられた。

しかし、今回は、どきっとする美しいカタチが送られて来た。 

ステキな金属器の名残りをとどめたスプーンと共に。

 2013年7月2日 

店主 たかはしたいいち


うつわ菜の花

〒250-0013

神奈川県小田原市南町1-3-12

TEL. 0465-24-7020


| - | 00:03 | - | - |
ガラスとうるし 2

ガラスとうるしを共に使うをテーマに、

2回目の展覧会です。

伏見眞樹さんと佐藤智洋さんの漆の器に、

日常使いを第一に、

あたたかみのある草野啓利さんの吹きガラスと、

切子ガラスの伝統を意識しつつ、

オリジナルのクラシック感を表現する、

吉田博信さんのギヤマンの器との取合せです。

どうぞお出かけください。


2013年7月12日(金)〜26日(金)

11時〜19時


ギャラリー江(こう)

〒104−0061

東京都中央区銀座4−13−15

成和銀座ビル2F

TEL.03−3543−0525

FAX.03−3543−0525


歌舞伎座右横入

日比谷線・浅草線・東銀座駅5出口徒歩1分

銀座線・銀座駅徒歩5分


| - | 21:05 | - | - |
心の器 −津軽塗− 展

そっと仕舞っておきたい大切な品を収める、

掌サイズの優美な小箱が50点余り!


2013年7月5日(金)〜13日(土)

*7日(日)&8日(月)休み

11時〜18時

最終日は16時まで


スペースたかもり

〒112−0002

東京都文京区小石川5−3−15−302

お菓子調進所・一幸庵 3階

TEL.03−3817−0654

FAX.03−3817−0654


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